月間決済額別に「期間総額」が最安になるのはどのサービスか(2026年9月版)
公開 2026-09-10|掲載データの確認日 2026-09-09
決済手数料の「%」だけを見比べても、実際にかかる費用は分かりません。月額、端末代、振込手数料、そして年間決済額で変わる優遇料率が、店ごとに順位を入れ替えるからです。この記事では、当サイトの総額シミュレーターと同じ計算式で、月間決済額を30万円から300万円まで7段階に変えたときに、8サービスの24ヶ月総額がどう並ぶかを示します。
計算条件
すべての区分で次の条件を固定しています。実際の店舗に合わせた条件はシミュレーターで変更できます。
- 想定利用期間:24ヶ月、決済端末1台、周辺機器なし
- 決済手段の構成:クレジットカード60%(うちVisa・Mastercard 70%)、電子マネー15%(うち交通系60%)、QRコード25%(PayPay 70%・楽天ペイ15%・d払い/au PAY 15%)
- 振込先:三井住友・みずほ・楽天以外の銀行
- キャンペーン:2026年9月9日時点で公式サイトに掲載のもの(Airペイ1台目リーダー0円、PAYGATE端末0円、楽天ペイ スタンダード月額0円)を適用
- 料率の税区分:「税抜」表記は×1.10で税込相当に、「非課税」「税込」はそのまま。税区分が公式に明記されていない料率は表記値のまま
- POSレジは各社の無料プラン(Airレジ、Square POS、STORESフリー、スマレジ スタンダード)を前提
- 中小企業要件・業種要件は満たすものと仮定
- 楽天ペイ ターミナルの本体価格は公式に非公表のため0円で計算(実際には端末費用が加わります)
計算対象外:ユビレジ(決済は外部端末連携で料率が連携先次第)、POS+/POS+ Pay(ブランド別料率が公式未公表)。
結果:月間決済額別の順位(24ヶ月総額)
| 月間決済額 | 1位 | 2位 | 3位 | 最安と最高の差 |
|---|---|---|---|---|
| 30万円 | Airペイ 200,448円(2.78%) | Square 206,580円(2.87%) | 楽天ペイ 210,873円(2.93%) | 86,346円 |
| 50万円 | Airペイ 334,080円(2.78%) | Square 340,980円(2.84%) | 楽天ペイ 346,176円(2.88%) | 67,219円 |
| 80万円 | Airペイ 534,528円(2.78%) | Square 542,580円(2.83%) | stera pack 544,368円(2.84%) | 84,528円 |
| 100万円 | stera pack 667,920円(2.78%) | Airペイ 668,160円(2.78%) | Square 676,980円(2.82%) | 102,336円 |
| 150万円 | stera pack 976,800円(2.71%) | STORES スタンダード 999,360円(2.78%) | Airペイ 1,002,240円(2.78%) | 171,456円 |
| 200万円 | stera pack 1,285,680円(2.68%) | STORES スタンダード 1,306,080円(2.72%) | 楽天ペイ 1,319,273円(2.75%) | 240,576円 |
| 300万円 | stera pack 1,903,440円(2.64%) | Airペイ 2,004,480円(2.78%) | スマレジ+PAYGATE 2,011,795円(2.79%) | 527,005円 |
括弧内は期間総額÷期間決済額の「実効料率」です。
境界がどこにあるか
月間80万円まではAirペイが最安です。理由は単純で、月額0円・端末0円(キャンペーン)・振込手数料0円と固定費が一切かからず、決済手数料も優遇料率2.48%(Visa/Mastercard、JCB等)が適用されるためです。決済額が小さいほど固定費の重みが大きくなるので、固定費ゼロの構成が有利になります。
月間100万円で stera pack(スモールビジネスプラン)とAirペイがほぼ並びます(差は240円)。stera packはVisa/Mastercard 1.98%・JCB等2.48%と料率は低い一方、2年目以降の月額3,300円(24ヶ月で39,600円)と、三井住友銀行以外への振込手数料220円×月2回(24ヶ月で10,560円)がかかります。この固定費約5万円を料率差で回収できるのが月間100万円前後、というのがこの結果の意味です。
月間150万円以上ではstera packが単独首位になり、決済額が増えるほど差が広がります。300万円では2位のAirペイに約10万円の差がつきます。
300万円で順位が大きく動く理由
月間300万円(年間3,600万円)では、複数のサービスで優遇料率の条件を外れます。
- Square:年間キャッシュレス決済額3,000万円未満が2.5%の条件のため、通常の3.25%に
- STORES:年間3,000万円以上でVisa/Mastercardがフリー3.24%・スタンダード2.98%に
- 楽天ペイ:年間3,000万円以下がプラン適用の条件のため、通常の3.24%に
- Airペイ:Visa年2,000万円以下・Mastercard年1,000万円以下・JCB等年1,000万円以下の条件を、この構成比(Visa:MC=7:3と仮定)では満たすため優遇2.48%を維持
- stera pack・PAYGATE:Visa/Mastercard年2,500万円以内の条件を満たすため優遇料率を維持
閾値の置き方が各社で違うため、同じ年商でも「優遇が外れる社」と「残る社」に分かれます。年商3,000万円前後の店では、この境界の内外どちらにいるかで最安のサービスが変わります。
この結果を読むときの注意
- 楽天ペイの端末本体価格は公式サイトに掲載がなく(加盟店管理画面でのみ表示)、0円で計算しています。実際には端末費用の分だけ順位が下がる可能性があります。
- 税区分が公式に明記されていない料率(Square、STORES、stera pack、USEN PAYの一部)は表記値のまま使っています。実際の請求額は税区分により変わりえます。
- stera packは3年契約、STORESスタンダードは年間契約、PAYGATEは12ヶ月未満の解約に違約金があります。期間を24ヶ月から変えると順位も変わります。詳しくは解約条件の比較を参照してください。
- 構成比を変えると結果は変わります。QR決済の比率が高い店では、税抜3.24%(税込相当3.56%)のPAYGATE・楽天ペイのQR料率が効いてきます。
条件を自店に合わせて確かめるには、総額シミュレーターをお使いください。掲載データの確認日は2026年9月9日で、料金改定があれば改定履歴に記録します。
出典(確認日 2026-09-09)
- Airペイ 費用 https://airregi.jp/payment/cost/
- Airペイ 決済手数料ディスカウントプログラム https://airregi.jp/payment/discountprogram/
- Square 決済手数料 https://squareup.com/jp/ja/payments/pricing
- STORES 決済 料金 https://stores.fun/payments/pricing
- スマレジ・PAYGATE 申込・料率 https://smaregi.jp/payment/apply.php
- stera pack https://www.smbc-gp.co.jp/stera/
- USEN PAY 料金 https://usen.com/service/payment/price/
- 楽天ペイ 手数料 https://information.pay.rakuten.net/hc/ja/articles/6759277828495
本記事は各社公式サイトの記載にもとづく整理であり、最新の料金・条件は各社公式サイトでご確認ください。記事一覧へ